第4回愛媛LGBT映画祭2014

第4回愛媛LGBT映画祭2014

2014年12月13日〜12月19日開催(※ 終了したイベントです)

上映作品ラインナップ

カミングアウト

ゲイの大学生、陽はサークルの同級生で親友の昇に片想い。サークル仲間にも、一緒に暮らす家族にも、ゲイである事は隠していた。ゲイの自分に悩みながらも自分をみつけてカミングアウトするまでの青春物語。『特命戦隊ゴーバスターズ』の髙橋直人や岡村優など、これからの成長が期待されるイケメン俳優たちと、LGBTの歌川たいじや一ノ瀬文香等らが出演。
監督メッセージ)心の中ではどこか不満を抱きつつも、流れで生きていける現代日本に対して不健全さを感じていました。自分と真剣に向き合う事を描くために、今作では同性愛者のカミングアウトというテーマを選択しました。前作『SRS♂ありきたりなふたり♀』では性同一性障害の恋愛がテーマでした。前作・今作と取材をする中で感じたのは、LGBTに対する世間の“圧倒的な情報不足”です。世間が未だ持つ固定観念や偏見の多くは、情報不足が大きな原因だと感じました。時代と共に環境も変化はしていますが、制度面含め諸外国と比べて日本は遅れていると思っています。「まずは知ること」この映画を通してLGBTに関わる日本の現状が少しでも変わることを願っています。

脚本・監督:犬童一利
出演:髙橋直人、岡村優、秋山浩介(TooT Aki)、歌川たいじ、一ノ瀬文香
主題歌 : 『応援の唄』 ききまたく
2014年/98分/日本

どうしても触れたくない

…なんか変なコトしたくなるよ、お前… お互い心に傷を持つ全く違うタイプの男性同士が最悪の出会いから一転、不器用な恋に落ちていく。ヨネダコウ原作の人気ボーイズラブコミックを、男性アイドルユニットRUN&GUNの米原幸佑と、「救急戦隊ゴーゴーファイブ」の谷口賢志共演でまさかの実写映画化。イケメン俳優たちが体当たりで演じる揺れ動く心の機微に魅了される。
新しい職場に初めて出社した日、嶋(米原)はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。それが、新しい上司・外川(谷口)との出会いだった。無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、前の職場でゲイと噂され、恋人から手酷い扱いを受けた過去から一歩を踏み出せずにいる。一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を想う心を隠さない。好きだけど、素直にはなれない…… 不器用な想いの行方は?

原作:ヨネダコウ 
監督:天野千尋 
製作:日本出版販売 ポニーキャニオン
出演:米原幸佑 / 谷口賢志
2014年/84分/日本

アルバート氏の人生

19世紀のアイルランド。ホテルのウェイターとして働くアルバートには長年誰にも言えない重大な秘密があった。それは、彼が男性として生きてきた女性だったということ。大女優グレン・クローズが物静かなアルバートを熱演。必死に自分らしい生き方を模索する主人公の姿、孤独な人生に思わぬ恋、ピュアで必死に生きる者の愛おしさが胸に迫る大感動作。
人付き合いが苦手で、もの静かなアルバートは性別を偽って生きてきた。ある日、アルバートはホテルの改装工事にやって来た陽気で端正な容ぼうの塗装業者ヒューバートと出会い、自分と同じ立場の人がいることを知る。グレン・クローズが82年に舞台で絶賛を博した作品を、構想30年をかけ映画化。

©Transformar.Inc.
監督:ロドリゴ・ガルシア
製作:グレン・クローズ
出演:グレン・クローズ、ジャネット・マクティア、ミア・ワシコウスカ
2011年/114分/アイルランド

脚本・編集・監督:小田香
第4回シューレ大学国際映画祭公募部門入選
2010年/40分/日本

波に流れて

ひそかに付き合う男同士に、村の人々から心無い噂が飛び交いだす。保守的なペルーの漁村を舞台に、独身男性と既婚男性、そしてその妻の切なく苦しい愛を描く。恋愛は男女、そして結婚、そういった規範から外れたら村では生きておれない。今の日本も同じだろう。世界各地のLGBT映画祭で心揺さぶった感動作。日本では一般未公開作品が映画祭で!
ペルーの海に面した素朴な漁村。漁師のミゲルは初めての出産を間近に控えた身重の妻、マリエラと暮らいている。都会から来て、村外れに住んでいた画家のサンティアゴはよそ者である上にホモだと噂され、村人から白い目で見られていた。二人は村人に隠れこっそりと逢瀬を重ねていた仲だった。

監督:ハビエル・フエンテス・レオン
出演:クリスチャン・メルカド、マノロ・カルドナ
2009年/100分/ペルー、コロンビア、フランス、ドイツ

怒りを力に ACT UPの歴史

原因も治療法も不明なままHIV/AIDSにより多くの人が亡くなった1980年代のアメリカで、政府の無為無策に激しく抗議した活動団体「ACT UP」の歴史を、貴重な当時の記録映像をもとに描いたドキュメンタリー。「沈黙=死」というスローガンのもとに集い、アートやゲイカルチャー、クラブカルチャーとも連携しながら当時のレーガン政権に対する怒りを運動につなげた。HIV/AIDSの時代を生き抜くために、人種や階級、ジェンダーの枠を超えて力を合わせ社会の変革に挑んだACT UPの非暴力抵抗運動は、米国政府やマスメディアを動かした。
12月1日は「世界エイズデー」 HIV/AIDSに関連するイベントが様々に催される中、今年は愛媛LGBT映画祭でも関連作品を上映。

監督: ジム・ハバード
2012年/93分/アメリカ

不機嫌なママにメルシィ!

フランスのコメディ俳優ギョーム・ガリエンヌが、母親に女の子のように育てられた自身の半生をもとに描いた自伝的戯曲を映画化。ガリエンヌ自身が監督・脚本・主演、さらに母親役も演じた。男らしくさせた父に男子校の寄宿舎に入れられ、イジメに男子との大失恋。本当の自分を見つけるべく旅に出る。本国では観客動員300万人を超える大ヒット。
3人兄弟の末っ子として生を授かったギヨームは、母親から女の子のように育てられた。エレガントな母をまねて女らしくふるまい、周囲からゲイだと思われていたが、息子を男らしくさせたい父が強制的に入学させた男子校ではいじめに遭い、イギリスの学校に転校するも男子生徒に失恋。そんな人生に疑問を抱いたギヨームが、さまざまな苦難を経て本当の自分の姿を見つけ出していく。

© 2013 LGM FILMS, RECTANGLE PRODUCTIONS, DON’T BE SHY PRODUCTIONS, GAUMONT, FRANCE 3 CINEMA, NEXUS FACTORY AND UFILM
監督・脚本・出演:ギヨーム・ガリエンヌ
2013年/87分/フランス、ベルギー

助成

赤い羽根共同募金

後援

愛媛県/愛媛県教育委員会/松山市/松山市教育委員会/松山市男女共同参画推進センター/公益財団法人松山国際交流協会/松山市人権教育推進協議会/愛媛新聞社/朝日新聞松山総局/毎日新聞松山支局/読売新聞松山支局/南海放送/テレビ愛媛/愛媛朝日テレビ/あいテレビ/FM愛媛/愛媛CATV

協力

シネマルナティック、連連影展FAV、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭